七里圭監督の新作『あなたはわたしじゃない』

(アップリンク渋谷で開催されていた展示より)

七里圭監督の新作が3/3(土)からケイズシネマ新宿で上映されている。

私が観にいった日は 上映後トークショーがあり、ゲストとして安藤朋子氏と七里監督が対談した。 「身体」や「日常」についての視点が印象に残りました。 この映画館は時々上映後に監督や出演者のトークショーが開催される場合があり、 映画ファンを喜ばせてくれる。 

(シンポジウム参加者に配られた冊子) 

上映に先立ち2/24(土)にシンポジウム(第二夜)がアップリンク渋谷で開催された (第一夜は2/18)。七里氏の"人となり"をはじめてみたが大変面白く魅力的な方だ。 

お話しを聞き、彼が「映画」を通じて試みようとしている事の輪郭がほんの少しだけ感じ取ることが出来た。事前に話しを聞けたことは今回の新作を見る上で貴重な出来事であった。

映画の内容に関しては詳しく説明しない(上手く表現できない)が、今まで取組んできた事を体感できる集大成の「場」でもあった気がします。「映画」を観に行ったというよりは 「演劇」や「舞台」を鑑賞しているかような興奮がありました。

安藤朋子氏をはじめ役者達の圧倒的な存在感も凄かったが、監督の撮影手法で レイヤー(スクリーン、音声、空間)の重ね方も面白く、観ている我々も映画の中に取り込まれるような感覚です。

「映画」が発明されてから100年余り。現状の「映画」に疑問をもち、一度解体(破壊)し要素を並べてみることや再構築すると別の世界が見えてくるような気がします。

関連する特集上映「音から作る映画」(過去の作品)は、3/11(日)~3/15(木)同映画館で上映されるのでこちらも楽しみ。

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