映画用フィルムの有効期限と保管方法について(再掲)
新しいパッケージの「エクタクローム100D」を手にして喜んでいるところであるが、コダック社の映画用フィルムには、有効期限が明示されていないことにお気づきだろうか。
有効期限について、以前コダックジャパンさんに問合せした際に丁寧な回答を頂いたので再掲したい(質問時は「TRI-X」のパッケージに対して質問した。詳しくは「2018年3月15日付」の記事を参照下さい)。
以下回答(回答文を一部加筆再編集しています)。
・映画用フィルムには「有効期限」を敢えて記載していない。
・その理由は、出荷後の保管期間や状態、環境要因等による写真特性の変化を予測することが極め
て困難だから。
・スーパー8フォーマットの映画用フィルムには、プロ用途の35mm、16mmフォーマットのフィ
ルムと全く同じ乳剤が塗布されている。
・スーパー8フォーマットの映画用フィルム(35mm、16mmと同様に)「購入後すぐに撮影、現
像」が原則。
・7266の「183」の部分が、乳剤番号。
→エクタクローム100Dの場合は上記写真の『7294の「041」の部分』が乳剤番号
・コダック社の乳剤製造記録から、使用まで推奨の13℃以下に保管されている前提のもとでの推測
となりますが、乳剤番号183の場合、あと約12ヵ月間は使用推奨期限内。(参考:家電量販店で
の購入日は2018年1月末日、コダックジャパンさんからの回答は3月中旬)
・ただし、写真特性の変化は極めて緩やかですので、その期限を過ぎても性能に与える影響は僅か
で、全く使用できなくなるというわけではない。
・使用がかなり先になるようでしたら推奨の13℃以下の環境に保管し、使用前には十分に外気温と
均衡させてから使用する。
との回答でした。大変丁寧にアドバイスも含めて回答いただきました。ありがとうございます。
有効期限を記載しないとは驚きましたが、目安としては購入後1年以内には使った方が良さそうですね。
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