KODAK Super 8 Camera~デザイン編(その2)

(CES2017のコダック社の展示ブース、グレーのみトップハンドルのレザー部分の仕様が異なる)

先日の記事の続き。ボディカラーバリエーションは、ホワイトとブラックの2色との情報だが、試作機にはグレーも確認されている(グレーは特別仕様か?)。 

コダック社はCES2017で『あらゆるタイプのユーザー向けにさまざまな価格帯で対応する一連のカメラモデルを開発している』とコメントしていたのでカラーによりグレードが分かれているのかもしれません。 

プラスティック系の素材(だと思っているが詳細は不明)を採用した場合、カラフルな色を用いた方が発色が良くみえる。パソコンなどもあえてカラフルにする場合が多い(初代iMacやiBookなどのように)。 ですので「ブラックボディ」の採用はやや違和感を感じますが、かつての70年代のシネカメラへのオマージュなのかもしれません。

本体の意匠的な特徴として、カートリッジカバー面の凹凸のパターンがあります。彼のプロダクトには幾何学的なパターンと機能を匠にデザインしたものがあり、ワイヤレススピーカー「JAWBONE JAMBOX」のメッシュ状のパターンやポータブル給電デバイス「Zolt」の八角柱形状を彷彿とさせます。実際は「フィルムタイプ表示窓」とカートリッジカバーをスライドさせる「滑り止め」をデザインしたもの。シンプルな箱型形状のボリュームに機能と変化を持たせるユニークなデザインだと思います。

(下の画像は、CES2016頃のプロトタイプ)

(次の画像は、CES2018でのコダック社展示ブースの試作機、フィルムタイプ表示窓まわりのデザインが若干変更している)

質量について。コンパクトにパッケージし軽量化も図っているがどのくらいの重さだろうか。かつての高倍率ズームを搭載した本体が大きいシネカメラは貧弱なグリップを設置し不評だった機種もあります。試作機にピストルグリップを装着した画像をみると片手での撮影時は手振れが発生しやすいのではないだろうか。

べアールが手がけるプロダクトは、まだまだ我々を驚かせるアイデアが隠されているはず。発売に向けてディテールが明らかになることをとても楽しみにしています。




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